帯電性試験
試験方法
床研式帯電試験機の回転による摩擦で帯電させ、最大帯電電位と半減時間( 電荷の減衰時間)を測定し、2つの値から帯電性能評価値(U値)を求め、評価します。(参照:一般財団法人 カケンテストセンター[帯電性試験])
用 語 | 定 義 |
---|---|
最大帯電電位(V) | 試料と導電性ゴムローラーの1分間の摩擦によって帯電部に生じる最大電位。 |
半減時間(ms) | 帯電部に電圧を50V印加した時の電位から、印加停止後の電位が1/2に減衰するまでの時間。 |
帯電性能評価値(U値) | 測定した最大帯電電位と半減時間を用いて得られる値。 |
U値=-1.38Vm-0.77Th+8.17 (Vm:最大帯電電位の常用対数の平均値、Th:半減時間の常用対数の平均値) |
評価基準
U値が大きいほど帯電防止性能が高いと判断され、グレードがⅠ〜Ⅳに分けられます。
静電気を防止する機能の基準として、グレードⅢ以上が求められます。
U値 | グレード | 評価の意味 |
---|---|---|
5.2以上 | Ⅰ | 極めて高い帯電防止性能を持つ |
3.2以上5.2未満 | Ⅱ | 比較的高い帯電防止性能を持つ |
1.2以上3.2未満 | Ⅲ | 帯電防止性能を持つ |
1.2未満 | Ⅳ | 帯電防止性能があるとは言えない |